04 銀座店舗ビル


銀座店舗ビル

店舗ビルは入居されているお店の属性によって大きくビル自体の雰囲気が変わってしまう維持管理の特殊な物件です。
私共で保有していたこの銀座の店舗ビルは、軽飲食で御洒落なBARクラブが入居されているお店で、夜はとても明るいビルなのですが、対照的に昼間は人が全くおらず静かなビルになってしまいます。

銀座店舗ビル 銀座店舗ビル

深夜営業帯の御店が多数入居している物件で起こる問題の殆どは、そのお店がやっている深夜帯に多く発生します。

起こる問題も様々で、焼き鳥屋さんやラーメン屋さん等の臭いや油、残飯、火力等の問題をたくさん持っている重飲食が入っている店舗ビルや、居酒屋さんばかりが入っているビル、ライブハウスばかり入っている様な店舗ビル、入っているお店の属性によって発生する問題は全く違い、酔っぱらったお客さんがエレベーターの中を汚してしまったり、消火器を廊下でまいてしまったり、御店同士がエントランス部分に置く看板の事で揉めてしまったりと、店舗ビルならではの問題が多数発生します。

店舗ビルと言うのはその華やかな外観とは対照的に、管理が特殊で、更に退去時のリスクが重く考えられている物件である為、金融機関関係の方からの評価は余り高く無く、安全志向の個人投資家の方達の中でも、店舗ビルは管理が難しいからと敬遠される方が多いのが特徴です。


【店舗ビルの恐ろしい点】

そんな店舗ビルの管理の上で最も恐ろしい点はなんと言っても、通常のオフィスビルやマンションよりも火災が発生するリスクがとても大きい事です。

新宿で起きた大規模な店舗ビルの火災、あれは避難通路に各入居者が大量に物を積み上げていた事等、消防法の違反があった上で様々な良く無い要因が重なって多くの方が亡くなり、管理会社、所有者共に責任を問われたとても悲惨な事件でしたが、あの様な劣悪な管理状況の店舗ビルはかなりの数存在しています。

新宿の火災後、立ち入り検査等で一度は大人しくなりましたが、その後も相変わらず危険な管理状況を続けている物件も多数見受けられます。

銀座店舗ビル

入居されているお店の問題

しかし管理状況の問題以前に、そもそも消防法に適合していない店舗ビルと言うのも多数存在しています。
入居者が設置している火を使用する機器がとても古く、事故が起こりそうになっている場合や、店舗内の造作が消防法や建築基準法に適合しておらず、火災になりそうな状態で運営を続けている場合等、入居者の災害に対する意識が弱い建物ですと、新宿の店舗ビルの火災の様に、今まではたまたま火災にならなかっただけの物が、放火等の外部的な原因で一気に大火災につながってしまう危険性を多く含んでいます。

銀座店舗ビル 銀座店舗ビル

建物の問題

ビル自体の問題として、昔はそんな規定が無かった為に、避難をする為の設備や機器がそもそもビル自体に設置されていない場合も多数存在しています。

私共の保有していた銀座のビルもその様な既存不適格と言われる、現在の法律には適合していないビルでした。
適合していないとは言っても、後から出来た法律の避難経路となるベランダをつけなければならないと言う様な、現実的に不可能な法律に適合していないだけで、他の対応出来る法律には全て適合していました。
後から建物にベランダをつける様な現実的に不可能な法律の場合、それが出来ないのなら別の方法でそれと同じ効果を出せるのなら例外的に認めるよ。と言う様なルールがあり、それが写真にある様な避難はしごであったり、避難する際に障害となる場所に梯子をとりつけて置くことであったりします。

店舗ビルと言うのはたくさんの御店が入って華やかに見える建物を、より華やかに見える様にさせて頂く事ももちろんさせて頂きますが、それよりも私共が最も注意して対処させて頂く場所は、安全性に係る場所であると言うお話しでした。


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