05 築50年木造戸建て住宅


築50年木造戸建て住宅

弊社は個人のお客様からのご依頼で、お住まいだった木造の戸建てを都心、都心近郊含め幾つも扱ってまいりました。お客様の御事情や次にお使いになられる方の御事情により、修繕したもの、大規模に用途変更したもの、解体したもの、色々な戸建てがありました。

しかし、そもそも木造の戸建てと言うのはどの位住み続ける事が出来るのでしょうか。

良く言われるのは、木造住宅は築20年過ぎると金融機関の融資が付かないよ。と言われますが、日本には世界に誇る世界最古の木造建築物の法隆寺があります。もちろん世界最古迄いかなくても、京都を始め戦争で空襲を受けなかった地域に行くと、当たり前に築年数100年200年の住宅が存在しており、現在も居住されていたり、戸建てとして販売されていたりします。

事例としてあげさせて頂く物件は築年数が正式には不明で、おそらく60年は経過している一軒家です。元々はご家族でお住まいだった所が、皆さん引っ越してしまわれてすっかり空家になって長らく使われていなかった建物です。

築50年木造戸建て住宅

【住宅を買う時の最重要ポイント】

住宅を買う時の最も重要なポイントは、雨漏り、建材、使用素材、施工業者等色々とありますが、今回ご紹介するのは床。
地盤沈下や施工ミス、経年劣化によるモノ等その原因は様々ですが、床が斜めになってしまっている物件や、床が腐ってしまっている物件と言うのは時々存在しています。
床が傾斜している建物に住み続けていると、乗り物酔いの様な状態になってしまったり、体調を崩して寝込んでしまう事があるなど、酷い健康被害が出てしまう場合もあります。

築50年木造戸建て住宅 築50年木造戸建て住宅

写真を見て頂いて分かる通り、この物件は床下の腐食により建物の床が広い面積で斜めに歪んでしまっていました。
別の物件では地震による地盤沈下等で瞬間的に建物が斜めになってしまった物件等も扱った経験があり、地盤ごと一気に歪んでしまった物件は建物周囲の配管に大きな被害が出てしまうのとは対照的に、腐食等により長い年月かけて少しづつ傾斜していった建物の場合は、長い時間かけた歪みに窓や扉が馴染んでしまっていて、建物の歪みを直したとたんに窓や扉が動かなくなってしまう事があります。

この物件も細部に関わっていく工事でしたが、細かい対応を丁寧にして下さった工事会社さんのご協力があったおかげでなおしていく事ができました。


【構造によっては歪みを直せない事もある】

木造住宅であれば床の傾斜の補修はRC造等と比較すれば安価で簡単に出来るのですが、区分マンション等で良くあるRC造やS造の強固な造りの建物が地震等で歪んでしまうと、建物を補修する事が現実的にできない場合や、費用として全く見合わない場合も多く、また区分所有の権利関係から話がまとまらなくなってしまう事も良くあります。


【戸建ての利用方法】

床の歪み以外にも様々な工事を施す事で綺麗になったこの物件は、現在13名の方がお住まいのシェアハウスとして稼働しています。

新築物件専門の会社が金融機関も巻き込んで大変な問題になったシェアハウス、ゲストハウス界隈で、その市場自体が新しい事の様に言われていますが、日本に元々あった風呂トイレ共同の下宿やアパートの事です。
こう言った物件にご入居される方の多くは無理をして作られた新しくて良い物にはあまり興味はありません。今も昔も、安くて、すぐに入れて、めんどくさく無い、そんな物件を望まれています。

売る方にとっては古くなり過ぎた物件でも、新しく買われる方にとっては手を加えれば十分住み続けられる物件である事は良くあることです。

相続、債務整理、権利関係、ご所有者が戸建てを売られる理由は様々です。
今回ご説明した物理的に解決できる問題以外の気持ちの整理も、戸建て物件を扱わせて頂く上での大切な事の一つとして心得ております。

築50年木造戸建て住宅

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